梅雨の馬×サイクリング 1日目(鹿児島編)

2025年6月10日 オフ 投稿者: マラソンサニー

4月某日「5末に病院行くから午後から動けるんだよなぁ…」
と、ぼんやりと考えてたら南のお馬さんに会いに行こう!と思い立ちました
馬産地と言えば北海道が主ですが九州でも生産は行われています
北海道の様にそこら辺に放牧地があって…とはなりませんが
ヴェルサイユリゾートファームさんが出来るまでは
引退馬と言えば鹿児島の「アート牧場」の方が有名だった様に思います
で、肝心の航空券ですが
病院ある週末は金曜の夜、出発→土曜の夜、帰ると言う日帰り感覚だったので×
何となく次の週を見てみると金曜の夜、出発→日曜の昼、帰ると言う
それなりに遊べる旅程が組めたのでそこに決定!

馬×サイクリング初めての道外なので勝手は分かりませんが何とかなるだろうの精神で行きますw
しかし、今年は九州南部の梅雨入りが早かったorz

6月だと梅雨だから…と思って5月末にしたのですが
今年はまさかの沖縄より早い梅雨入りとなりました
それに追い打ちをかけるように桜島の噴火
ノーザンホースパークマラソンに行く際にも運行状況を確認していたのですが
条件付きでの運行との事でダメな可能性も出てきました(;’∀’)

さて金曜の夜、仕事が終わって出発!
と意気込んで来たのは良いのですが機材遅れで20分遅れの離陸

連絡バスで鹿児島の市街地へと向かう予定をしてましたが
最悪、近くの駅まで自走からの鉄道かな?
と思っていましたがちゃんと待ってくれていたので、
この日は早く休む事ができました(ネカフェ泊)

日が変わって翌朝
この日は始発の列車を使って輪行

今回の旅のお題が「馬×サイクリング」なので馬に関する所へと向かいます
九州でお馬さんと言えば「日本在来馬」を忘れてはいけません
有名なのは宮崎の「御崎馬」ですが、そこまで行こうとすると移動手段がレンタカー一択
5月は北海道の旅が2回もあったので旅費は出来るだけ抑えたいので却下
調べると鹿児島の方にも日本在来馬が居るらしく今回はそちらのお馬さんに会いに行こうと思います
南鹿児島駅より始発列車に飛び乗り終着の山川駅から自走しようと思っていたのですが

その先の列車にも連絡していたのと切符の値段が変わらなかったので最南端の「西大山駅」で下車

西大山で下車したのは良いものの周囲に朝から開いているお店はなく
早朝発だったのと公園が開く時間まで余裕があったので
結局、市街地のコンビニへ朝ごはんを食べに向かって近くの港町を散策することに
町に着いて最初に立ち寄ったのが神社、幟が出てたので何となく誘われましたw

近くには今年出来立ての案内板があって読んでみると
「過去の災いで建立され年に1回仕事は休んでお祭りをする」との事
普段はあまり案内板まで読まないのですが時間に余裕があった為か何となく読んでました

港町なので海の近くは外せません

港町は餌が豊富なのか猫ちゃんが多いですね
町の中をゆるゆる回っているとこんな張り紙が…本日が年に1回のお祭りの様でした

通りで町の人はおろか土曜の朝なのに港関連の施設にも人影が見られないと思ったら
本当に仕事はお休みになってましたw
しかし、お祭りの時間までこの町に居る事は出来ないのが残念です
さて、そろそろ時間なので公園に向かいます

入口手前で仔馬ちゃん情報が出てました

お馬さんは国立公園の中に居るので入り口でお金を払わないと行けないのですが
時間になっても人が居ないヽ(´o`;
車はバンバン通行して行ってるので私も入ろうとしたのですが
公園内は自転車侵入禁止だそうで…公園外の路肩に停めて徒歩で入ってみました

放牧地内での放牧だけかと思って撮影していたら気が付いたら放牧地の柵が解放されていて
それぞれのお気に入りの場所へと一目散に駆けて行っていました
時間が無かったので料金所の人が来るまでは居られなかったので分かりませんが
行かれる方は車か入り口の料金所で聞いてみてくださいm(_ _)m
公園を後にして今度は対岸に渡る為にフェリー乗り場へ

国道は車通りが多いのでGoogle先生に案内された道を行きます

所要時間は1時間を見込んでいたのでそんなに焦って出て来なくても良い気はしますが
出航の30分ぐらい前に着いておかないと乗船出来ない可能性があるので仕方がありません

今朝、下車しようとした山川からフェリーで対岸へと向かいます
フェリーの出向まで少々時間があるので周囲を散策…

なんか物凄い神輿?の様な物を見かけましたが
乗り換えの時に見かけたチラシで明日はお祭りなので置いてあるのかな?

この辺りは5月の末はお祭り時期っぽいので
それに合わせて訪れてみても面白そうです
出向15分前に車両の乗船が開始
そこまで大きくないフェリーなのですが車の台数はそれなりにありました

乗船時間は50分
さほど長くはないですが揺れも少なく景色を楽しむには十分です

船を下船すると一路北を目指します

案内看板を見てたら道中ちょっと寄り道をしたらバラ園がある模様
関西ではバラが見ごろとニュースが有ったので何となく行ってみる事にしました
(この選択がのちに後悔する事に)
バラ園までは約20km国道を北上して行って途中から分かれていきました
残りは2.5kmほどで余裕かと思っていましたが登りだけの行程
てっきりバラ園は開けた平地にあると思い込んでいたので誤算でしたorz
(150m登らされた)
苦労して坂を上り切りバラ園へ!と向かうと入園料が必要
時間が無いのでゆっくりと見ていられないので入園料は辛いですが
ここまで坂を登らされて来て引き下がるのも癪なのでお布施として入園

バラ園ではバラ祭りが開催されており最終週という事もあり人は多いのですが
肝心のバラは結構まばらな感じ…代わりにアジサイは満開でとても奇麗でした
おススメコースを見ると30分と1時間コースな設定
こっちは時間が無いので早足に園内を回って撮影をして20分ほどで帰ってきました( ノД`)シクシク…
来るときは苦行な坂道も帰りは下りなので気持ちよく走り出しましたが
降りきると天候の良さからも初夏を感じさせるサイクリングとなりましたι(´Д`υ)アツィー
鹿児島湾を左手に見ながら北上を続けます
次の目的地は温泉なのですが快調に走っていると海の中に鳥居が見えました

菅原神社
創建年代は不詳ですが近郷の崇敬が篤いらしく観光客が多かったのも印象的でした
私が訪れたときは干潮時でかなり余裕があるのですが満潮時には歩渉できないらしいです
ただ、鳥居辺りまでは観光客が多いのですが
上の社まで上がってくる人は少なくゆっくりと参拝できました
ここから温泉までは5kmほど
県道を北上していると路肩の歩道兼サイクリングロードっぽい所に怪しいポールが…
画像はないのですがどう見ても鉄道の信号設備のポール

(google mapより)
この先の古江町にその答えがありました

国鉄大隅線の廃線跡でした
大隅線は志布志から鹿児島湾沿いを通って国分へと向かう路線でした
全線開通して12年で赤字ローカル路線で廃線になってしまった残念な路線です
しかし、廃線跡は道路等に転換されている以外はそのままの場所が多く
道路脇には遺構がたくさん見られるので追ってみるのも楽しいかと思います

廃線跡を横目に見つつ国道を走っていると道路わきにこのようなものが…

どう見ても温泉が排出しているので気になったのですが脇道は私有地らしく断念
その代わり近くの売地に回答がありましたw

「すごいねぇ」と思いつつペダルをこぎ始めたら目的地の温泉はすぐそこw

テイエム牧場温泉
オペラオーさんの古郷らしいです
国道から見たら廃墟にしか見えませんがちゃんと営業していますw
場所もそうですが営業時間が13:00~18:00と狙って行かないと行きにくい
行きにくいという事は人がいないw

私は30分ほどいたのですが誰も来ません
泉質は炭酸水素塩温泉、温度は44.8℃ですが
引き込むまでに少々冷めているのでぬるめで長湯をしやすい温度でした
番台でお金を払うとロッカーのカギが貰えるシステムで気軽に訪れやすい良い温泉でした
さて、翌日のことを考えるとのんびりもしていられません
当初の予定では垂水から最終バスで国分駅へ向かう予定でしたが
鹿屋の市街地へ行かなかったので時間に余裕ができたため自走で霧島方面を目指します

桜島が近づいて来ると道路の端には火山灰が…
島の東側は建物の壁やバス停の時刻表までも灰で見えません
桜島の近辺には噴石等から身を守るためのコンクリートの建屋がそこら中にありました
道路脇には何故かお墓がちょこちょこあるのですが
どこのお墓も小屋みたいな形状なのが気になっていましたが火山灰から守るためと気が付きました

道路わきに景勝地の看板が出ていたので
桜島を撮影するために寄り道をしてみると太崎観音と言う物がある模様

小さい祠ではありますが奇麗に整備されており
今なお崇拝されていることがわかります
18:30ごろに国分に到着!
国分までは考えていたのですが近辺で野宿できそうな場所はない
ネットカフェがあるのでそこでも良いのですが次の日を考えると少しでも先に進んでおきたい…
あてが有る訳ではありませんが野宿できそうな場所に見当が付いたので
ご飯を手短に済ませて国分を19:30ごろに出発、時刻的にも日没で周囲は薄暗くなってました
明日の朝一の目的地は「霧島温泉郷」なので国道223号を行くだけなのですが
隼人の市街地を抜けるとすぐに山道になり歩道もなく狭いワインディングロードとなります
街灯もなく寂しい山道ですが北海道の様に車が来ない…という事はなく時々通行があるのが助かります(事故の危険はありますがw)
暗い山道を走っていると、すぐに妙見温泉が現れます
有名観光地の様に夜でも昼の様に明るい…とはなりませんが
ほんのりと明かりが照らしてあって味のある雰囲気を演出していました
妙見温泉を抜けると再び暗闇…自転車はライトを点灯させて走っているのですが
進行方向に緑の明かりがチラホラと(。´・ω・)?
最初は反射板と思っていたのですが真横の対向車線にもフワフワと舞ってるので蛍だと気が付きました
時期的にはちょっと早い?のか妙見温泉~牧園の間でチラチラと見ることができました
暗くて寂しい山道を蛍に応援されながら約17kmを80分ほど
上り坂でしたが緩やかだったので思ったよりも速く着くことができました

そして、見当をつけてた野宿場所は思った以上に良い所で一安心
近くのコンビニも24時間営業なので次回以降も安心して使えることがわかりました
(また、来るの?w)
テイエム温泉からかなり走っていて汗だくですが近くに入浴施設がないので
仕方がなくこのまま休むことにしました;つД`)

2日目に続く…