CBR150Rのメンテナンス(フロントフォーク編)

2023年4月18日 0 投稿者: マラソンサニー

こないだのバイクのメンテナンス
行った作業は
・フロントフォークのオーバーホール
・ステムベアリングのグリスアップ
・ブレーキキャリパーのオーバーホール
・ホイールダンパーの交換
でしたが1本のネタにするのではなく
フロントフォークのオーバーホール(ステムベアリングのグリスアップ)と
ブレーキキャリパーのオーバーホール(ダンパー交換)の2つに分けて
解説しようと思います

先日、洗車の際にフロントフォークのシールからのオイル漏れを発見してしまいました

新車で買ってから15年以上…
フロントフォークのダストカバーがヒビ割れていたのは大分前から知っていたのですが
とうとうオイルが漏れる様になってしまいましたorz
こうなると部品交換しかありません!
しかし、このバイクはHONDA製ではありますが原産国は「タイ」
輸入代理をしていた業者(エンデュランス)は事業譲渡

しかも、私が購入したお店はオーナーが変わって以来タイバイクの取扱いが終わっていたので
そもそも頼れるところが無いのが現状w
私自身バイクの知識があるか?と言われるとほぼ皆無
バイク自体もタイバイクと言う事も有りユーザー数が少ないためか情報が少ない
でも、今の時代ネットと言う強力なツールがあるので自分でやって見る事にしましたw
まずは、部品が無いとどうしようもないのでパーツの選択からです
私が一番よく使う手が「英語で検索する」です
今回であれば「Honda parts list」で検索を掛けました

検索結果がコレ
で、私がお世話になったのが2番目のサイト
https://www.bike-parts-honda.com/
和訳によるとホンダの公式ディーラーによって運営されているらしいです(知らんけどw)
ここで「排気量」→「車種」→「年式」と選択していくと目当てのパーツリストを見ることが出来ます
目当てのパーツリストを見つけることが出来たら必要な部品の「パーツナンバー」を探し出して
最終的には「モノタロウ」に発注と言う手順ですw

モノタロウでの純正パーツの注文は割引等一切無いですが
車検証などが必要なく必要な物が注文できるのがありがたいですね( ^ω^ )
(間違えても自己責任ですけどねw)
私のCBR150Rは04年式で
フロントフォークのオーバーホールに必要なパーツは

シールセット フロントフオーク 51490KRM852
・ワッシャー・スペシャル8mm 90544283000
・Oリング・23×2.8(94608)Oリング
の3種類を各2個ずつ用意して下さい

さて、作業を始めて行きましょう

まずは邪魔なカウル類を外していきます

カウルを外すとダメになってる右側の状況がよく見えるw

次に、フロントタイヤを外していくのですが

このバイクはセンタースタンドが無い事と
バイクのメンテナンススタンドを持っていないので
車の車載工具のジャッキでフレームを支えて自立させます
(かなり不安定なので倒さないように注意!)

これでようやくフロントタイヤを抜けますw

フロントタイヤを抜いたら
フェンダーとブレーキを取り外し

フロントフォークを抜く準備をします
まずはフォークのキャップを緩めます
コレを緩めていないとバラした後に掴む場所が無く緩めることが出来ませんw

フォークのキャップを緩めたら
ハンドル・トップブリッジ・ステムのボルトを緩め
フォークの一番上に付いてるスナップリングを取り外せば
フロントフォークは抜けます( ^ω^ )

フロントフォークを抜いたついでに
ステアリングステムのグリスアップもしておきました

端折って書くと
ステムのナットを外してステムのトップを取る
中からスレッドCOMP.(パーツリストの名前がコレ)と呼ばれるナットが出てくるので外す
(バラバラになるのでステムベアリングをなくさないように注意!)
ステムが取れると言う流れ

上下のステムベアリングをグリスアップすれば作業は終了です( ^ω^ )

んで、本題のフロントフォークのオーバーホールの方へと…
フロントフォークアウターチューブの下側に
ダンパーが接続されているボルトがあるのでそれを外します

最初はヘキサゴンレンチとモンキーで緩めていたのですが
片側は苦も無く緩んでくれて「イケるやん!」と喜んでいたのもつかの間
オイル漏れをしている方のフォークがどう頑張っても緩まないorz
なんだかネジが舐めそうな気がしてきたので
一旦ホームセンターに工具を買いに走ります

(アストロプロダクツが遠かったので仕方が無くw)
ホムセンで安心と信頼のTONE製のヘキサゴンのロングビットソケットを買ってきて作業を再開
しかし、手動では緩む気配が一向にありませんorz
それどころか六角を舐めてしまいそうなイヤな感じの感触がありました((((;゚Д゚))))
手動では舐める危険性があるのでココは電動工具の出番です!(`・ω・´)ゞ
ダメ元で家にあるインパクトドライバーでヤって逝きます
最初、数回やっただけではビクともせず
少し動いているようではあるのですが共回りか舐めて来てるのかの判断が付きにくかったのですが
舐めないように細心の注意を払いつつ何回もやっていたら何とか抜けてくれました\(^o^)/

フォーク下のボルトが緩んだらフォークのキャップを外して
オイルを抜いて中の物を取り出していきます
このバイクのフォークのキャップは本当にキャップなだけで
ネットの解説サイトの様にダンパーに繋がってる…と言う事も無く緩めていくと外れます

中の物を取り出したらフォーク下のボルトを抜きインナーチューブを引っこ抜きます
このバイクのフロントフォークの作りはとても簡単で
他の解説サイトで言われているように「何度もガンガンと引っ張って抜きます」と言う事は無く
ボルトを抜くと普通の力で「スポン!」とあっけなく抜けるので注意してくださいw
(気合を入れたのにスルッと抜けてコケそうになった人)
画像からも分かるように「ダストシール」「オイルシールのクリップ」が付いた状態でも抜けますw
(ミスってインナーチューブに傷をつける可能性が無くなるので有難い)
ダストシールとオイルシールのクリップを外し
肝心のオイルシールの取り外しは?と言うと
マイナスドライバーで抉って抜きました(;´Д`)
(これがめちゃくちゃ硬くて中々抜けないorz)

バイクブロスさんのフロントフォークオーバーホールの記事によると
このフォークはスライドメタルは無いタイプなので
「オイルシールプーラーを使用してアウターチューブに残ったオイルシールを取り外す。」そうですw

中身はこんな感じ
(上からフロントフォークの中身のスプリング、真ん中がインナーチューブ、下がアウターチューブ)
後は中を洗浄して組み上げていくのですが
組み上げていく最後の難関が「オイルシールの圧入」
ネットで調べると塩ビパイプ等を使うとあるのですが
またホムセンに走るのは面倒くさいw
何かいい物は無いものか?と探し回った結果
行きついたのが「使い古したオイルシール」
アウターチューブの構造が
オイルシールの取り付け場所よりクリップの上が少し径が大きいので
新しいオイルシールを入れ込み上から古いオイルシールを乗せて
ゴムハンマーで叩けばあっという間に作業が終了www

古いオイルシールはマイナスドライバーで突いてあればすぐに抜けます
(スライドメタルが無いタイプなので出来る技w)
ついでにダストカバーも取り付けてからインナーチューブを組み上げました
(この時インナーチューブ内にまだスプリング等は組み入れない)
インナーチューブを組みつける際には
アウターチューブ下のボルトには緩み止めを塗布してからくみ上げるのを忘れないように注意してください
インナーチューブの錆がオイルシールを痛める…と書いてあったのでインナーチューブを点検
点サビはあるのだけどそれらが異常を来すものなのか?が分かりませんでしたw

まあ、爪で擦って見たけど引っかかるような感じは無かったので大丈夫だと思いましょう
組み上げたらフロントフォーク内部にオイルを入れていくのですが
この時のフォーク内のオイル量の確認は液面の長さで測ります
「液面はスプリング等無しで一番縮めた状態で測る」ので
スプリングを入れてしまった場合はオイルを入れる前に抜いてくださいね

CBR150Rの液面は131mmなのでノギスでギリギリ測れます
(同じ液面になれば良いので精度はそこまで要らないと思うので100均プラノギスw)
オイルのセットが出来たら
スプリング等を入れてキャップをすれば完成!


簡単…とはいきませんでしたが
何とか作業することが出来ました
今回は問題なく済んだので良かったのですが
自分では解決できない作業等はプロにお願いするのが安全です
今の時代google検索をすれば大抵の事は見つけられるので
工賃が高くて納得できないと思ってる人は一度自分でやって見ることをお勧めします!
そうすれば納得して工賃を払うことが出来るかと思いますwww
自分で作業する際には自己責任でお願いしますm(_ _)m

次回
ブレーキキャリパーのオーバーホール(ダンパー交換)をお送りします(^o^)丿
CBR150Rのメンテナンス(ブレーキキャリパー編)