CBR150Rのメンテナンス(ブレーキキャリパー編)

2023年4月26日 0 投稿者: マラソンサニー

前回、「CBR150Rのメンテナンス(フロントフォーク編)」をお送りしました
フロントフォークを外す際にブレーキキャリパーを外すので
漏れは無いようなのですが購入してから15年とかなりの年月が経ってしまってます
ブレーキフルードの交換も最近は怠っていて交換ついでにオーバーホールもしちゃえ!
ネットの情報を見るとそこまで難しくは無い?と言う軽い気持ちで手を出しました(慢心)
ブレーキキャリパーのオーバーホールに必要なパーツは
フロント
・オイルボルトワッシャー 90545-300-000 2個
・ピストンシールセット 06451-GE2405 2個
リア
・オイルボルトワッシャー 90545-300-000 2個
・ピストンシールセット 06451-MA7-405 1個
となります
技量やお金に余裕ある方は
「マスターシリンダーの整備」や「ブレーキパッドの交換」などするとよりよいでしょう( ^ω^ )

とりあえず今回はブレーキキャリパーが車体より外れた状態からスタート

ブレーキキャリパーを外す前にパッドのハンガーピンとブレーキホースのボルトは緩めておきましょう
(ブレーキホースのボルトを緩めるとフルードが漏れてくるので注意)
キャリパーを外すとフルードがこぼれるので容器で受けましょうw

これがフロントブレーキのキャリパーです
作業としてはピストンを抜いてシールの交換で元に戻すと言うだけなら簡単そうな作業です
ピストンの取り外し用のプライヤーがあるそうなのですが
工具に割くお金が無いので一般的な?エアーで抜く方法で行きます

ブレーキホースのボルトの穴から空気を送り込むのですが
キャリパー内部にはフルードが残っているので吹かないようにウエスで押えておくと良いでしょう
今回、私が使ったエアダスターは吹き出し口が細い物だったのでそのままの状態ではビクともせず
エアーを漏らさないように隙間にウエスを嚙ましたりしたのですがなかなか抜けなかったので
吹き出し口の所にゴムのキャップが被せてあるものを使ってください

抜けたピストンの状態を見ても問題ない様で
あまりこまめにメンテナンスはしていないのにキレイなものです
磨いた状態がコレ

残っているのはサビと言うよりブレーキダストのようで問題は無い感じです
けがき針の様な物で古いオイルシール・ダストシールを取り外します
(シリンダー内部を傷つけないように注意)
オイルシール・ダストシールには方向性がある物もあるらしいのでその辺りも注意してください
幸いこのバイクは方向性が無かったので初心者の私でも安心して作業が出来ました

右側、オイルシール 左側、ダストシール
古いオイルシールとダストシールを取り外したら内部を洗浄して新しい物を取り付けて行きます
取り付ける際に潤滑油(グリス)を塗っておいたほうが良いと思うのですが
お金のない私はブレーキフルードを塗っておきましたw

シール類を取り付けられたらピストンを入れていくのですが
オイルシールで引っかかりがある物の
少し力を入れただけで「スコン!」と勢いよく入ってしまったので驚きました

こんな感じでパッドが取り付きます
パッドを取り付ける際にキャリパーサポートとのスライドピンにグリスアップをして終了
リアのブレーキキャリパーも同じように作業していきます

リアのブレーキキャリパーを外した際に
リアタイヤも外したのでついでにホイールダンパーも交換しておきました( ^ω^ )

ダンパーを交換するとアクセルワークのショックがましになります
ドリブンフランジがなかなか入ってくれなかったのでゴムハンマーでどついて入れ込みましたw

ブレーキキャリパーのオーバーホールが終わったので
最後にフルードの注入なのですが
普通の交換の様にマスターシリンダーカップにフルードを入れ
キャリパーのブリーダープラグを緩めレバーを握ってプラグを閉める…ではどうにもなりませんw
ネットで情報を探してみるとブリーダープラグからフルードを入れる方法
とりあえず手元にあった100均の「ジャンボスポイト」で何とかすることに
まずはスポイトにフルードを入れ
ブリーダープラグを取り外しジャンボスポイトを(無理やり)突っ込んで
ダダ洩れになりながらフルードを入れて行き
マスターシリンダーカップにフルードがあふれて来たら
スポイトを引っこ抜いて急いでプラグを取り付け
通常のフルード交換をしてエアーが無くなったら作業終了!
フルードをダダ漏らせながら作業してたので作業中の画像は全然ありませんwww

キャリパーのオーバーホールは特には難しい事は無かったのですが
最後のフルードの注入が面倒でした
ブレーキは安全に走行するためには必須の物なので
大半の人が初めての作業だと思うので自信が無い人は…とは言いません
「問題があっても自分で何とかしてやる!」と言う気が無い人は
安全のためにもプロにお願いしてくださいm(_ _)m