とりあえず別世界の姿と魂を受け継いでとりあえず別世界の姿と魂を受け継いで第75回富士登山競走を走る__。(第75回富士登山競走 マチカネフクキタルの戦い)

2022年7月31日 0 投稿者: マラソンサニー

今回は、国内唯一無二の大会「富士登山競走」に参加してきました

公式ホームページでもこのようなキャッチコピーです
この大会の特徴は富士吉田ルートを通りゴールが富士山山頂と言う事
距離21km高低差約3000mコースマップでは下記のように書かれています

この大会の一番の問題は登山客の増加が見込まれる土休日を避けての平日(金曜日)開催
走り(登り)きる体力と休みを確保できないと参加できない結構ハードルの高い大会となっていますw

と言う訳で、大会当日のお休みは確保できたのですが
交通費は確保できなかったので前日夜からバイクで乗り込みました
終業後、バイクで高速を使い約440km先の富士吉田へ…
往路は高速代が一番安い、阪神高速→名阪国道→高速道路で向かいます
道中、針テラスで給油、NEOPASA浜松で休憩した以外には走り通し
そして、この日の仮眠場所「静岡SA」に到着
新東名の有難い所は各SA・PAにほぼシャワーの設備が付いてるところ
仕事の後、家にも帰らずご飯を食べた以外ろくに準備をせずに出てきたので有難い設備ですm(_ _)m
シャワーを浴びて就寝に着いたのが1時ごろ
静岡SAから富士吉田まで行くことを考えると2時間ほどは欲しい所…
と、逆算していくと3時起床と言う流れになってしまいましたorz

翌朝…と言っても寝たのが1時で起きたのが3時なのであれなのですがw
起き抜けに朝食を食べようと併設のコンビニに行ったのですが深夜の為か食べ物がほぼ無いorz
かと言ってフードコートでうどんを食べるほどの食欲は無く
仕方が無く高速道路を降りた先のコンビニで食べるか…と思い出発したのが間違いでしたw
普段であれば新富士ICで降りるのですが
中部横断自動車道が全通した事も有り「下部温泉早川IC」で降り国道300号を通ることにしました
インターで降りたものの行く先は山が深くなっていくだけでコンビニなどく
挙句、民家すらない山道へと変貌してしまいましたorz
峠道を通り抜け本栖湖の湖畔に出ると上る予定の富士山が雲一つない状態で鎮座していました((((;゚Д゚))))
富士吉田方面へと向かっていくと「道の駅なるさわ」を過ぎたあたりでようやく1つめのコンビニを発見!
でも、目的地の富士吉田まで12kmほど…
スタートまで2時間半を切っていたので朝食は諦めて富士吉田に到着してから10秒チャージする事にしました( ;∀;)

バイクを駐車場に止めアップ代わりにスタート地点まで歩いて行く道中にコンビニで補給
スタート地点の「富士吉田市役所」でコロナ関係の確認を受け
着替え、荷物預け、少し離れたお手洗いまでアップがてら軽くジョギングしてからスタートに並びました
(アップをしないのは気温が高すぎるためw)
前回、参加したのが4年前の第71回…
その時は、ただ我武者羅に進んで山頂に行き付いた感じで
給水の対策はしていたのですが補給食が塩タブレットのみでハンガーノックに陥り気力でゴールしました
私は2年に1回のペースで参加しているのですが
次の年は大会は天候不順で5合目打ち切り
その後コロナで中止が続き、今回4年ぶりの山頂コースの開催らしいです
前回の失敗を参考に今回は補給食を持って走る事にしました
(のっけから朝食を食べてないと言う失敗が付くとは思ってなかったw)
6時30分から開会式が始まり
その辺りから気温がガンガン上がって行き立ってるだけでも汗をかくほどでした

7時、予定通り山頂コースがスタート!
いつもならスタートで少々無理してでも前に行くのですが
今回は自重して比較的ゆっくりとした流れに合わせたスタートにしました
平地区間を流れに合わせて進み国道139号に入ってから前が開けたので本格始動!(; ・`д・´)
まあ、先頭集団は遥か彼方ですし
無理して速い集団に付いて行って爆死してゴールできるほどぬるい大会ではないので
ここはマイペースで走って行きます
と言っても傾斜の緩やかな区間で貯金しておかないと
山岳区間では持ち時間がガンガン減っていくのである程度は頑張りますw
富士浅間神社に差し掛かったあたりで
時々レースでご一緒する初音ミクの仮装ランナーの「走れミク」さん(@HashireMiku)を見かけたのでご挨拶をして置いて行かれましたw
(浅間神社からは斜度が上がるので力の差がモロに出ます)

特に無茶もせずマイペースに走っているだけなのに気が付いたら衣類は水で濡らしたように濡れており
開始早々、給水の仕方が考えさせられる非常に厳しいレースになる事を実感させられました
私の走り方は馬返しまで走って登山道は余裕があっても歩くと言う作戦で行っています
ぶっちゃけ登山道で頑張って走っても疲労が溜まる事と
その頑張りが速さに繋がればいいのですが疲労の方が後半命取りになると言うのが理由です
前回はろくに給水は取らずに自前のドリンクで登りきれたのですが
今回はあまりの発汗に馬返しからは、ほぼ毎回給水を貰ってました
(手が濡れてる為にスマホも反応しないので撮影も出来なかった)
富士登山競走は環境に配慮した大会なので給水時はカップが無いので持っていく必要があるのですが
手で飲むのもOK!なのでカップを持って行ってなかった私は手で飲んでました( ^ω^ )
富士山はみなさんも知っての通り世界遺産
開発が出来ない区域になっています登山道に入ってからは整備はされている物の獣道
段差が非常に多く、しかも階段の様に高さが一定でない事も有り足にきます
「段差が高い時は膝を手で押してあげると腕の力を使うので足の疲労が溜まりにくい…」
と言う話をどこかのサイトで見たのでそれを実践してるのですが
実際、気になるほどの筋肉痛は出ず「あれ?」と言う状況ですw
5合目までは何処の大会にでもありそうなトレイルなコースなのですが
5合目を過ぎ始めると足元が砂地になり始め1歩進んでも半歩分ぐらい滑って全く進みませんorz
6合目からはヘルメット着用義務があるので貸し出しもしていますので
「山頂コースに参加したいけどヘルメットが無いよ!」とか「少しでも荷物を減らしたい!」と言う人は申込時のレンタルの欄にチェックを入れてください

これは確か6合目辺りの給水所なんですが
コロナ前であればここに給水と補給食が置いてあったのですが
今回は給水のみの設置となっていました
ここからは山小屋が見え始めるのですが同じ合目でも少し上下して立地しているので
自分が今何合目まで来ているのか全く分からなくなってしまいます

砂地は進みにくいですがまだましで、7合目からは岩場が現れ始めます

岩場は高低差が大きく通れる部分がある程度限られていることや一般の登山客がいる事も有り思うように進まなくなってきます
岩場の攻略法は「手をついて4本足で登る」です
4本で有れば登りにくい岩場も通れ他の登山者を避けるのも簡単になります
ここからは明らかに息が上がりやすくなり心拍数も抑えにくいので
ちょっと辛いな…と思い始めたらこまめに休憩をとる事にしました
前回は感じられなかった給水を取るときや立ち上がった時に立ち眩みのような感じになるのが結構つらかったです

8合目関門(上画像)を通り過ぎたら後は山頂のゴール関門のみ
ラストスパート…と行きたい所ですが
実際は気持ちが切れないように必死に進むだけ
残りは距離にして1kmほどなのですがどれだけの時間が掛かるのか予想もつきません
登山道の脇にある距離と時間が掛かれた立て看板だけが頼りです

スタートから4時間4分39秒にてゴール!

前回に引き続き今回も無事ゴールすることが出来ました
しかし、この大会の大変な所はココからで
山頂にシャトルバスなどの気の利いた乗り物など無く
ブル道を自力で5合目まで下りないといけません(しかも大会のシャトルバスの最終時刻設定あり)

玄人の中には自力で登って自力で下山する人も少なからずいるらしいのですが
私はそんな体力は持ち合わせてはおらず5合目からシャトルバスのお世話になって無事下山

前回に引き続きエクストリームでの参加方法となってしまいました
しかも、朝食抜きなどの不利な状況しかない状態でも無事終われたことに一安心
出来ればタイムなども狙いたいとは思うのですが自分の実力ではゴールするので精一杯な事と
参加条件の厳しさ(主に時間とお金)からこれを最後に…とか考えてはいます
何か大きな変化が無ければ次回以降の参加は厳しいかな?とは思います
まだやり残したことがあるような気もしないでもないので
山頂の参加条件が切れる数年先までゆるっと考えてみます
と言う訳で、日本一過酷な大会の幕が閉じました…と終わらないのがマラソンサニーw

来るときにバイクで来たと言う事は帰りもバイクと言う事ですorz
友達の仕事の終業時間と私の帰る時間がうまく重なったので静岡で会食
21時に静岡を出発し
「日付が変わるまでは下道で頑張るか…」と思いながら走っていたのですが
眠気に勝てず掛川で1時間ほど仮眠をとる事に
目が覚めると再び走り始め浜松ぐらいから東名高速に乗ろうかと思っていたのですが
思いのほか余裕があったのでそのまま下道を続行w
走り走って気が付いたら四日市まで来ていました
時刻は2時、この先峠で街が無いと言う事も有り四日市でネカフェで仮眠
2時間ほどで起床し天気予報を確認するとこの先の鈴鹿山脈で雨orz
雨雲レーダーの情報では雨が強そうだったので逃げ場のある国道1号で京都を経由し
高槻から新名神高速道路に乗って無事帰宅することが出来ました
こんな無茶はそろそろ限界なので行くのやめようかと思っている要員の一つですw

今回の富士登山競走の持ち物の紹介はこちら
富士登山競走の持ち物